cogito ergo sum Václáv Luks指揮

Collegium 1704, Collegium Vocale 1704

(コレギウム・ヴォカーレ1704&コレギウム1704)


預言者エレミアの哀歌 ZWV53

聖週間のための27のレスポンソリウム ZWV55


2011年録音

レーベル:Accent



演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


ボヘミアのバッハと賞されるゼレンカ、流石に美しい楽曲です。

預言者エレミアの哀歌は、13分強のバリトンと管弦楽による楽曲で、ゼレンカらしい変な厳粛さに支配されない楽曲ながら、ちゃんとした敬虔さを感じさせます。

そして27のレスポンソリウムは、テノール独奏によりLectio(レチタティーヴォの様に歌われます)とResponsorium(管弦楽付きの合唱)とが交互に現れ、LectioとResponsoriumそれぞれ9曲×3の54曲からなる三部構成のようです。

管弦楽は極めて質素ですが、合唱には工夫も凝らされていて、人の声のハーモニーの美しさがとても素晴らしいと思います。

宗教色も強まっている印象があり、派手ではないもの、厳粛な感触もあったりします。

とても素晴らしい楽曲、演奏だと思うのですが、 如何せん、エレミアの哀歌を含めると2枚組で2時間40分に近い長さ...。

バッハの楽曲の様な管弦楽の多彩さがないだけに、ちょっと疲れます...。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


清澄さを印象付ける録音には、宗教曲に相応しい上方向への伸びやかさが十分感じられます。

定位は明瞭で、奥行き感も十分ありますが、音の輪郭や切れはやや甘めです。

余り鮮烈さが高いと、宗教音楽は楽しめないのかも知れませんが、もう少し音響的にも鮮やかさが欲しいと言った処です。

暗騒音も聴きとれますが、決して音楽を阻害する様なものではなく、逆に教会での演奏に臨んでいるかのような実在感の要素ともなっています。


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