cogito ergo sum Mikhail Pletnev指揮

Russian National Orchestra

(ロシア・ナショナル管弦楽団)


第1楽章(1872年原典版)併録


2011年録音

レーベル:Pentatone






演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


プレトニョフ&ロシア・ナショナル管の2度目のチャオコフスキー全集も、4~6番、1番と来て、遂に2番まで進みましたね。

人気のある4番~6番に関しては、個人的にはDGへの旧録音の方が良かったような気がしますが、1番ではかなり印象が良くなり、この2番もとても優れた演奏だと思います。

ロシア・ナショナル管のヴィルトゥオーゾぶりを印象付ける仕上がりですし、上手さが鼻に付かない処も好感が持てます。

やや都会的に洗練された響きのチャイコフスキーですが、確かな技術を明晰な演奏で楽しませてくれていると思います。

併録の1872年原典版の第1楽章は、通常の第1楽章に比べて5分ほど長いものとなっています。

余り聴き込んでいない楽曲の為、細かい相違などがぴんと来ない私ですが、通常のものに裏べて、かなり熱気を孕んだ演奏に聴こえました。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


SACDハイブリッド盤のフォーマットの力を感じさせる録音です。

それは最終楽章のグランカッサ(大太鼓)の響きに代表されますが、強打でなくとも、部屋を揺るがすかのような波動、まさに目が覚めるかのようです。
すっきりした見通し感と鮮やかさとしなやかさを兼ね備えた響きには、都会的な演奏をより楽しませる高品位な音響再現が感じられます。

音の粒立ちも勿論良く、各楽器の質感も感じられるような実在感もあり、見事な録音だと思います。

ただ、もう少しグランカッサ以外にも迫力と言うか、熱気が迫ってくるようなものであったら、音響的にも申し分ない録音だったと思います。


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