cogito ergo sum Vilde Frang (vn)

Eivind Gullberg Jensen指揮

Danish National Symphony Orchestra

(デンマーク国立放送交響楽団)


Tchaikovsky - ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35

Nielsen - ヴァイオリン協奏曲 作品33 FS.61


2011年録音

レーベル:EMI




演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


1986年生まれのノルウェー出身のヴァイオリニスト、ヴィルデ・フラングは北欧の妖精とか、アンネ=ゾフィ・ムターの秘蔵っ子とか呼ばれているそうです。

そのヴァイオリンの音色は、北欧のイメージとは少し異なり、朗らかで暖色系の感触があったりしますが、チャイコフスキーの協奏曲では、少し委縮しているかのように感じます。

技術的には余り問題はなさそうですが、それでも圧倒的なテクニックと言うほどの余裕はなさそうですし、思い切りや力強さに関しても、やや物足らなさが感じられます。

ニールセンのヴァイオリン協奏曲は初めて聴きました。

2楽章の協奏曲ですが、それぞれの楽章は第1部、第2部に分けられていて、実質的には4楽章と言っても良いのかも知れません。

聴いていて、ニールセン⇒デンマーク⇒アンデルセン⇒おとぎ話...を私は連想したりもしたのですが、曲想の多彩な物語っぽい構成の協奏曲に感じられ、少しメルヘンチックな印象です。

ここでのフラングには、伸び伸びとした、そして自信を持って演奏している様な雰囲気が嗅ぎとれます。

デンマークのオケである事は聴く前から分かっていましたが、ニールセンの楽曲をとても生き生きと演奏しているので、聴いている時には、フラングも指揮者のエイヴィン・グルベルグ・イェンセンもデンマーク人かと思ってしまいましたが、指揮者はフラングと同じノルウェー人なんですね。(1972年生まれらしいです)


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


適度な残響が潤い感を盛り立てる録音には、音の粒立ちや輪郭も好ましい適度さがあります。

左右への広がりは良く、奥行き感もまずまずで、フラングのヴァイオリンンの音色にも、木質系の弾力感が感じられます。

フラングの音色に朗らかさを感じるからかも知れませんが、音の切れや立ち上がりに鮮烈さは余り感じませんが、十二分な静寂感はあり、バランスの良い録音だと思います。


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