Netherlands Radio Philharmonic Orchestra
(オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団)
Netherlands Radio Choir
(オランダ放送フィルハーモニー合唱団)
交響曲 第 1番 ヘ短調 作品10
2006年録音
交響曲 第 2番 ロ長調 作品14 「十月革命に捧ぐ」
交響曲 第 3番 変ホ長調 作品20
2010年録音
レーベル:BIS
演奏 



(評価は5つ星が満点です)
止まってしまったのかと心配していたウイッグルスワース&オランダ放送フィルのショスタコーヴィチのチクルスですが、ちゃんと続いてましたね。
ミクロン単位でアルミブロックから精密な工業製品を削り出す工作機械のようなウイッグルスワース。
彼のpは一般的にはpp、彼のppは一般的にはpppだと感じるほど、弱奏場面での繊細さは、実際の音量も含めてかなりのものです。
その微細さには高い精密さが感じられ、現代的でクールな側面を持っているのですが、完成度の高さは比類のないものだと思います。
彼のそんな要求に応えられるオランダ放送フィルの技術も立派なものだと感心しますが、強奏部分でのバランスや鮮やかさも特筆できる素晴らしさです。
ただ、第2交響曲の出だしは、余りにも音量が小さく、やり過ぎ感を否めません。
はっきり言うと、通常の再生音量だと聴こえないほどのレベルです。
また、1番から3番まで通しで聴くのはさすがに少し疲れますが...。
録音 



(評価は5つ星が満点です)
SACDハイブリッド盤ですが、収録されている音圧レベル自体も少し低く、やや音量は上げて聴いた方が良いとは思います。
しかし、表現として微弱な音量から始まりますので、それに基準を合わせてしまうと、強奏時にはかなりの爆音になるかもしれません。
微細な場面での繊細でありながらも緻密な演奏を十分味わえるのは、ダイナミックレンジの広いSACDならではと思えますし、全体としての音の切れや立ち上がり、鮮烈さも極上品です。
定位は明確で奥行き感も深く、左右への広がりや上方向への伸びやかさも抜群です。
私の聴取環境では不可能ですが、敢えて強奏時での爆音を覚悟して、大きめの音量で聴いた際には、とても高い音響的な愉悦が得られるのではないかと思います。
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