cogito ergo sum Andrew Carwood指揮

Lynda Russell (S), Lina Markeby (Ms),

James Oxley (T), David Wilson-Johnson (Br)

Simon Johnson (org)

St Paul's Mozart Orchestra

(セント・ポール・モーツァルト管弦楽団)

St Paul's Cathedral Choir

(セント・ポール大聖堂聖歌隊)


ミサ・ソレムニス ハ長調 K.337

レジナ・チェリ K.108(74d)

主日のための晩課 K.321


2011年録音

レーベル:Hyperion


演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


ややゆっくり目に始まるミサ・ソレムニス、合唱が聴こえた途端、その清らかさが印象的な演奏です。

オーケストラ、少年合唱、ソリストの演奏には心の通った一体感が感じられ、不必要な荘厳さは排しながらも、朗らかな敬虔さを匂わせる演奏には、人肌の暖かさがあると思います。

K.108(74d)は4楽章からなる15分弱の楽曲、K.321は6楽章からなる27分強の楽曲で、私はどちらも初めて聴きましたが、モーツァルトの魅力満載だと思います。

独唱陣も中々素晴らしいと思いますが、それ以上にオーケストラの演奏に、歌唱を支えながらも美しい響きで楽曲を彩どる巧みさが感じられます。

それが自然体なのが、更に素晴らしさを高めているように思えます。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


奥行き感こそ今一歩ですが、左右への響きの広がり、上方向への伸びやかさは十分で、明確な定位を柔らかな響きの交差で聴かせる音場が素晴らしい録音です。

音の輪郭も明瞭と言えますが、そこに変な切れ、鋭敏さを感じる事もありません。

仄かに暖かい温度感が好ましく、ソプラノの高域にもキツさはなく、適度な音響的な愉悦を備えながらも、朗らかさを持つ演奏をゆったりと楽しめる好録音だと思います。


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