Mussorgsky - 組曲 「展覧会の絵」
Shostakovich - 24の前奏曲 作品34
2010年録音
レーベル:Onyx
演奏 

(評価は5つ星が満点です)
恥ずかしながら、展覧会の絵のピアノ独奏版(と言うか、オリジナル)をちゃんと聴いたのは初めてです。
ラヴェル編曲の管弦楽版に対して、全く遜色のないピアノ楽曲として楽しめる組曲だと私は思いました。
管弦楽版を想い描きながら聴いているからかも知れませんが、ピアノ・ソロであっても、十分な色彩感とドラマティックさが感じられます。
始まりこそ淡々とした印象のカーチャ・アペキシェワのピアノの調べですが、聴き進むにつれ楽曲の盛り上がりとともに熱気が感じられる演奏へと変貌してゆく印象があります。
馴染みやすくもドラマティックな「展覧会の絵」の後に聴くショスタコーヴィチは、かなり掴みにくく感じられるように思います。
とてもデリケートな表現で丁寧な演奏なのですが、ショスタコーヴィチの内面に向かうかのような音楽性を感じる事が出来ないのが少し残念です。
ピアノの音色などはとても美しいのですが、ショスタコーヴィチの若き日の作品とは言え、それだけでは味わい深いものとはならないなぁと感じます。
録音 

(評価は5つ星が満点です)
適度な潤い感、奥行き感を備えた録音には、十分な音の輪郭や強奏時の低音弦の振るえが感じられるような実在感もあります。
表現の強弱に比例した響きの広がりも自然ですが、音の粒立ちや艶やかさ、鮮やかさに関しては並程度かも知れません。
一聴した処の印象は、決して悪いものではない録音ですが、音響的な愉悦を訴えかけてくるような側面は低い様な気がします。
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