Gothenburg Symphony Orchestra
(エーテボリ交響楽団)
交響曲 第20番 作品150
チェロ協奏曲 ハ短調 作品43
Claes Gunnarsson (vc)
2011年録音
レーベル:Chandos
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
フェドセーエフとモスクワ放送交響楽団に献呈されている交響曲第20番は、1988年に作曲されています。
番号付きの交響曲としてはワインベルク最後の作品で、このアルバムが世界初録音だそうです。
僅かに前衛性を感じますが、既に79歳での作品ですので、変な試行錯誤ではなく、他意のないワインベルクの素直な音楽性を感じたりします。
弦楽を主体とした楽曲で、最終場面では金管群や打楽器も活躍しますが、一聴で掴めるような馴染みやすさではないかも知れません。
構成感や旋律を印象付ける様な側面は低く、少し印象派的な雰囲気もあるように感じます。
対してチェロ協奏曲は、ロマン派らしい旋律が主体の楽曲で、その旋律には何かしら中東、或いはユダヤの匂いを感じますが、知識のない私には定かではありません。
演奏はどちらの楽曲にも過不足のない丁寧さがあり、特に協奏曲でのクレース・グンナルソンのチェロの響きには、透明度と伸びやかさが感じられます。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
SACDハイブリッド盤です。
XDS1で聴くCDフォーマットは、SACDに匹敵する音響的な素晴らしさがありますが、やはりSACDには耳ではなく肌で音楽を感じられるスペック上の高さがある事を実感させてくれる録音です。
このアルバムに収録されている楽曲は、殊更スペキュタクラーな物ではないのですが、響きを波動として感じる場面も多く、そこに音響的な楽しさがあります。
見通し感や音の輪郭に申し分はなく、定位も明瞭ですが、そこには自然な響きの交わりが感じられます。
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