cogito ergo sum Vladimir Ashkenazy指揮&(p)

Cleveland Orchestra

(クリーヴランド管弦楽団)

ピアノ協奏曲 第 5番 変ホ長調 「皇帝」 作品15

1986年録音

合唱幻想曲 ハ短調 作品80

1988年録音

レーベル:London

アシュケナージの弾き振りによるベートーヴェン、ピアノ協奏曲全集のDisk3です。(全集は3枚組Box)


演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


流麗、華麗、壮麗...、流石はアシュケナージと言った処でしょうか、そのピアノの響きには彼独特の煌びやかさと確かさ、そして左右の声部の描き分けなどもとても素晴らしいと思います。

その堂々たるピアノの響きに負けじと、オケもかなり壮大さを演出した演奏で、これもまた立派な演奏だと思うのですが、アシュケナージのピアノを含めて、一聴した処の素晴らしさとは裏腹に、何か内面的なものが足りないと言うか、感じられないと言うか...。

そんなに「皇帝」を聴いている訳ではないので、余り良く分かっていないだけかも知れませんが、華麗で力強いだけでは駄目なんじゃないかと思わせる演奏だったりします。

対して合唱幻想曲はかなり素晴らしい出来栄えで、特にアシュケナージのピアノの巧みさが光ります。

20分強の楽曲で、その題名とは裏腹に、合唱は15分を超えるまで登場しませんが、その内容は交響曲第9番を彷彿とさせるものすらあります。

独唱陣には魅力が少ないのですが、楽曲としてはかなり面白いように思えます。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


私の持っているボックスセットは、99.999%の純金をイオン蒸着させた「ピュア・ゴールドCD」と言うもので、1988年の発売当時の価格は¥11,000だったみたいです。

それが効いているのかどうかは分かりませんが、エネルギー感の高い録音で、ピアノの響きはかなり明確で粒立ちも良いと思います。

オケに関しては、強奏時に左右に音場がはっきり分かれてしまう様に聴こえ、ちょっとセパレーションの良さが不自然に感じますが、奥行き感は悪くはありません。

アシュケナージの弾き振りなので意図的だとは思うのですが、協奏曲でのピアノの存在感がやや強く感じますが、大きな違和感を抱くほどではありません。

cogito ergo sum

CDは黄金色です!(笑)



1988年当時、ポリドールから発売されたピュア・ゴールドCDは廃盤です。

Universal Italyから現在も発売されているようですが、HMVでは入手困難と表示されていますね...。


(画像をクリックしていただくと、HMVの当該サイトへリンクしています)