1992年、1993年録音
レーベル:Piano Classics
ボリス・ペトルシャンスキーによるショスタコーヴィチのピアノ独奏曲全集のDisk3~5です。(全集は5枚組ボックス)
もご参照ください。
演奏 



(評価は5つ星が満点です)
3時間を超える大作ですが、ピアノ独奏曲を聴くと、ショスタコーヴィチのロマンティストな側面、そして音楽に対しての実直な側面が伝わってくるような気がします。
諦観さえ抱いているかのようなペトルシャンスキーのピアノの響きはとても素晴らしく、ショスタコーヴィチのピアノ曲の集大成とも言える24の前奏曲とフーガを見事に弾ききっている印象です。
全48曲の大半は、静かで内省的な雰囲気が支配的な楽曲ですが、とてもロマンティックでラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌを思わせる様な第10番フーガ、或いは第4交響曲のデモーニッシュな雰囲気を彷彿とさせる第3番プレリュードなど、特に印象的です。
知的ながらも抒情を失っていないペトルシャンスキー、ショスタコーヴィチへの敬愛の程も感じられます。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
Disk3の第10番までが1992年、それ以降が1993年録音ですが、音響的な印象も僅かに異なります。
Disk3は少しマットな印象がありますが、響きの明確さは他のDisk同様で、Disk4~5はそれに比べると僅かに残響成分が多く、その分潤い感が増しているように感じられます。
定位も明確で音場の現れ方も自然、そして強弱の対比、響きの拡散も見事な録音です。
C-1000fも導入から1ヶ月を越え、エージングとシステムへの融和が進んできたのでしょうか、CDフォーマットでの再生でも、「背景の静寂」と言う言葉が不自然に感じるような自然な音場展開が感じられます。
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