2010年録音
レーベル:La Dolce Volta
演奏 

(評価は5つ星が満点です)
1969年生まれのベルギーのチェンバロ奏者、フレデリック・ハースが1751年エムシュ製チェンバロで演奏するゴルトベルク変奏曲です。
一音一音が明確で、そして余韻を余り残さない演奏には、ユニークに思える部分も多く、表現の幅が広いとは言えないチェンバロで、多彩な演奏の展開に腐心しているように感じられます。
それは単なる思いつきや、奇抜さを狙っての事ではなく、深く考え抜いた末の試みとしての事だとは思うのですが、変奏曲の流れが随所で断ち切られているようにも感じられ、私には成功しているようには思えません。
色々と試みているにも関わらず、1時間16分を超える演奏時間が少し長く感じたりもします。
とは言え、最終盤の第29変奏、第30変奏など、かなりの熱気を感じる力演で、楽曲に対する姿勢には好感を持てる部分もあります。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
チェンバロの響きには、何か金色(こんじき)の煌びやかさを感じる事が多いのですが、ここで聴く響きには銀のきらめきが感じられます。
芯のしっかりした響きには、弦をプレクトラムが弾く瞬間が見えるかのような精細さも感じられ、音の切れや立ち上がりは極上です。
音場は僅かに右い偏っているように感じられますが、左右への響きの拡散も良く、特に上方向へ垂直に立ち上がるかのような音の切れが鮮やかです。
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