Basel Sinfonietta
(バーゼル・シンフォニエッタ)
2011年録音
レーベル:Naxos
演奏 



(評価は5つ星が満点です)
HMVの解説によれば、『「新バビロン」と言うと、歴史物? と思ってしまうかもしれませんが、実はパリのデパートの名前。ここで働く少女ルイーズがパリ・コミューンの戦士として処刑され、彼女の恋人ジャンがプロレタリア意識に目覚めるという、当時の「体制」に迎合した作品』だそうですが、若きショスタコーヴィチが2000ルーブルで契約した無声映画用の音楽です。
実際の上映の際にはモスクワの検閲官の命令で映画は編集し直され、それに合わせて楽曲もインフルエンザに苛まれながらも大幅な書き直しを余儀なくされたため、或いは楽団の練習不足などから、かなり酷い結果だったらしいですが、このアルバムに収められているものは、書き直す前のオリジナル版だそうです。
オッフェンバックの「天国と地獄」或いはフランス共和国国家「ラ・マルセイエーズ」のメロディーが一部にパロディとして用いらていますが、全9曲かならなる1時間31分の楽曲は、十分聴き応えがあり、単なる商業音楽の域を超えたものに感じられます。
演奏もとても素晴らしく、鮮やかながらも丁寧で綿密さを感じさせるアンサンブルで、映画音楽に必要と思われる楽しさを見せながらも、随所に『音楽作品』としての素晴らしさを感じさせてくれるものです。
録音 



(評価は5つ星が満点です)
録音も大変素晴らしく、鮮やかで新鮮さを感じさせる響きがとても魅力的な上、音の粒立ちや輪郭も上品な煌びやかさで、音響的な側面でも十分楽しませてくれます。
編成は小さいと思われますが(因みに、ショスタコーヴィチが契約した際の編成は、劇場オーケストラ14人編成用の音楽だったそうです)実際の人数以上に立派で実在感のある響きだと思います。
定位も明確で奥行き感もCDフォーマットとしては上々で、左右への響きの広がり、或いは上方向への伸びやかさも素晴らしいです。
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