Dorothee Mields (S), Hana Blažíková (S)
Damien Guillon (C-T), Thomas Hobbs (T)
Peter Kooij (Bs)
Collegium Vocale Gent
(コレギウム・ヴォカーレ・ヘント)
2011年録音
レーベル:Phi
演奏 



(評価は5つ星が満点です)
清潔なレースのカーテンが春先の風に揺らぐ様を眺めているかのような心地良さがある演奏です。
僅かに早めの足取りとだ思うのですが、軽やかで清澄な楽曲運びには、しっかりとした芯の存在があるかのようにも思います。
信仰に対しての揺るぎない想いがあるかのような演奏にも聴こえるのですが、それでも荘厳さを押しつけるような素振りはなく、どちらかと言うと爽やかですらあります。
自らのレーベルを立ち上げ、3度目の録音に挑んだヘレヴェッヘ。
肩肘張った意気込みからの挑戦では得られない、人の持つ素朴さ、素直さでロ短調ミサに接した結果の自然な美しさがここにはあると思います。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
合唱も、管弦楽も恐らくは少人数の編成と思われ、全体的にはその清楚な佇まいが好ましい音場再現ですが、冒頭のKyrie eleison、或いは最終のDona nobis parcemなどのトゥッティでは壮麗ささえ感じさせる音響的な広がりも感じられます。
ベルリン、イエス・キリスト教会で録音されているとの事ですが、左右への広がりや上方向への伸びやかさもとても自然で広く展開されています。
奥行き感もまずまずで、自然さのある定位も感じられ、鋭利に過ぎない音の輪郭もまた、自然さを感じさせる美しさだと思いますが、低域にはもう少し量感があった方が私の好みかも知れません。
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