弦楽四重奏曲 第 1番 ハ長調 作品49
弦楽四重奏曲 第 2番 イ長調 作品68
弦楽四重奏曲 第 4番 ニ長調 作品83
2011年録音
レーベル:Cedille Records
パシフィカ四重奏団のThe Soviet Experience Vol.2と題された2枚組CDのDisk1です。Disk2にはショスタコーヴィチの第3弦楽四重奏曲と、プロコフィエフの第2弦楽四重奏曲が収録胃されています。
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
Vol.1でも肩肘張らない演奏が好印象だったパシフィカ四重奏団ですが、このVol.2でも、そんな彼らの柔らかさを感じさせるアプローチが心地良く感じられます。
特に第1弦楽四重奏曲では、楽想とのマッチングが良く、思い切ったアタックや強奏時にさえ、不必要な先鋭さや力感を抱かせないアンサンブルが素晴らしいと思います。
ただ、第2弦楽四重奏曲では、ショスタコーヴィチの楽曲の持つシリアスさを意識したのか、彼らの持ち味が余り上手く発揮されていないようにも感じ、第4番にも若干ですがそれを引きずっているように感じます。
結果、1時間16分近いこのDisk1を聴き通すには、少しだけ退屈を覚えたりもしますが、語り合うかのようなアンサンブルは素晴らしいと思います。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
木質系の静寂を背景に、鋭利さを感じさせない弦の響きが好感触を抱かせる録音だと思います。
定位は明瞭ですが、良い意味での響きの交差感覚も得られます。
演奏スタイルがそうだからかも知れませんが、鋭い切れや立ち上がりを楽しませるような音響的な愉悦はありませんが、ウェットに過ぎない適度な潤い感もあり、温度感も仄かで、まさに良い意味での中庸さを持った録音ではないかと思います。
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