弦楽四重奏曲 第 5番 変ロ長調 作品92
弦楽四重奏曲 第 6番 ト長調 作品101
2010年録音
レーベル:Cedille Records
The Soviet Experience Vol. 1と題されたパシフィカ四重奏団の2枚組アルバムのDisk1です。
Disk2にはショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第7番、第8番とミャスコフスキーの弦楽四重奏曲第13番が収録されています。
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
私は初めて聴きましたが、パシフィカ四重奏団は1994年に結成されたアメリカの団体で、イリノイ州アーバナ、シャンペーン(イリノイ大学を中心とした双子都市らしいです)を本拠としているとの事です。
落ち着きのある明るい演奏には、少し小ぶりな印象もありますが、柔らかな丸みが感じられる響きで、ショスタコーヴィチの初期の弦楽四重奏曲にはとてもマッチしていると思います。
自らのアンサンブルも楽しみながらの展開に感じられますが、その完成度は決して独りよがりなものには感じませんし、ふんわりとした、そして緻密な響きです。
高い緊張感や触れれば切れそうな鋭敏な演奏を好みとするならば、物足らない演奏に聴こえるかも知れませんが、柔軟な若さを感じさせる彼らの演奏も又、楽しいです。
既にVol.2(ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲1番~4番とプロコフィエフの弦楽四重奏曲第2番)のリリースも3月末には決まっており、私の知る限りなので確かではないのですが、マンデルリング四重奏団以来のショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集に取り組んでいる四重奏団と思われ、是非頑張って欲しいです。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
穏やかな木質系の静寂を背景に、とても見通しの良い音場を形成している録音です。
定位も良いのですが、演奏の強弱により、定位が少し広がったり狭まったりするような気がします。
残響がさほど多くないにも関わらず、弦の響きには艶やかさが感じられ、音の輪郭も明瞭です。
奥行き感こそ少しもの足りませんが、好録音の一つだと思います。
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