cogito ergo sum

Ludwig Quartet


弦楽四重奏曲 第 1番 ハ長調 作品49

弦楽四重奏曲 第 3番 ヘ長調 作品73

弦楽四重奏曲 第 8番 ハ短調 作品110


2011年録音

レーベル:Calliope




演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


決して厚手ではないのですが、少し白けたアーミー・グリーンのウールのセーターの感触があったりします。

ショスタコーヴィチの鋭利な側面ではなく、楽曲の奥に内包された柔らかさを感じさせる演奏で、そこには温かみがあります。

ルートヴィヒ四重奏団という名前からは想像できませんでしたが、彼らは1985年に結成されたフランスの弦楽四重奏団で既にベテランの領域ですが、強奏部分などは若さ溢れる演奏ぶりで、「元気」な印象もあります。

しかし、弱奏部分での深みや繊細さ、或いは強奏部分での混濁感がやや残念で、キャリアに応じた思慮深さが足りない様にも思われますが、決して悪い演奏ではないと思います。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


温度感も高く、響きには十分な潤い感が感じられる録音です。

音の見通し感を阻害しない残響も豊かなのですが、それは少し音の輪郭を不明瞭にしている感触が否めず、弦楽の響きには実在感も高く、チェロやヴィオラの低音域にも朗々とした響きが楽しめますが、音響的には鮮烈さが物足りません。

定位は比較的きっちりとしていますが、豊かな残響が響きの交わりを上手く演出しているように思います。


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