cogito ergo sum Mozartrois


ピアノ三重奏曲 第 1番 変ロ長調 K.254

ピアノ三重奏曲 第 3番 ト長調 K.496

ピアノ三重奏曲 第 4番 変ロ長調 K.502


1991年録音

レーベル:Tall Poppies


Mozartroisによるモーツァルトのピアノ三重奏曲全集(2枚組)のDisk1です。



演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


ちょっとお茶目なジャケットにモーツァルトロアというこれまたお茶目なアンサンブル名なので、結構はじけた演奏かと思っていましたが、その予感は良い意味で裏切られました。

とても清楚な柔らかさで魅せるピアノ三重奏には、何となく洗いたての綿の白シャツの様な清潔さがあります。

しかも120番手双糸のシャツのようなしなやかで軽やかな印象です。

チェロの存在感が極めて低く、低音の量感に関してはかなり物足りませんし、ヴァイオリンはとても音色は美しいのですが、少し音程が怪しいと感じる部分もあったりはします。

しかし全体としてはとても素晴らしい演奏で仕上がっていると感じられ、その背景にはピアノのヘラルド・ウィレムス(Gerard Willems)の、翳に日向にアンサンブルを支える卓越した表現力があると思います。

ウィレムスはベートーヴェンのソナタ全集もソロでリリースしているようですが、聴いてみたいです。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


音場は中央に集まり気味で、実在感も余り高くはありません。

しかしながら、しなやかさが感じられる静寂を背景に、ピアノ、ヴァイオリンの音色はとても美しいです。

チェロに関してはその演奏スタイルからか、量感がかなり物足らず、朗々とした響きからは程遠いです。

定位も余り明確な方ではないかもしれませんが、響きの広がりはまずまずです。


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