cogito ergo sum James Ehnes (vn)

Vladimir Ashkenazy指揮

Sydney Symphony Orchestra(シドニー交響楽団)


ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35

憂鬱なセレナード 変ロ短調 作品26

ワルツ・スケルツォ 作品34

なつかしい土地の思い出 作品42

Vladimir Ashkenazy (p)


2010年録音

レーベル:Onyx


演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


遂にエーネスがチャイコフスキーのコンチェルトを録音してくれました。

強靭で艶やか、そして完璧なテクニックで聴かせてくれるエーネス、流石の演奏としか言いようがありません。

目を見張るような鮮やかな演奏ですが、安心して聴いていられる技術的な裏付けが感じられます。

アシュケナージの指揮も、そんなエーネスの力強い演奏に負けないしっかりとしたものです。

とは言え、少しオケには力みが感じられ、強靭なヴァイオリンの響きと濃厚なオケの演奏は、やや脂っこいと言うか、ヴァイオリン協奏曲以外にも2曲もそんな演奏を聴くと、「お腹いっぱい」という印象もあります。

アシュケナージのピアノとのデュオとなる「なつかしい土地の思い出」は、強めのメインに対してのデザートとして収録されたのかもしれませんが、これもそんなに爽やか系ではないので...。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


シドニーのオペラハウスで収録されたらしいですが、残響音がとても美しく、艶やかな演奏に一層の華を与えているように感じられます。

音の見通しも良く、低域も締りがありながらも十分な量感で、かなりの優秀録音だと思います。

上方向への伸びやかさに関しては、弱冠物足りませんが、ヴァイオリンへのフォーカスもしっかりしていながらも、オケとの響きに正に協奏的な交わりを見せます。

オケもヴァイオリンも響きの輪郭がしっかりしているので、音の切れや立ち上がりにも鮮烈さがあります。


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