弦楽四重奏のための2つの小品 作品30bより「エレジー」
1991年録音
弦楽四重奏曲 第 1番 ハ長調 作品49
1980年録音
弦楽四重奏曲 第 2番 イ長調 作品68
1983年録音
レーベル:Venezia
ボロディン四重奏団に拠るショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集のDisk1です。
(全集はCD6枚組ボックス)
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲はリリースが少ないので、過去の名盤とされるこの全集を買ってみました。
多くの方が絶賛されているようですが、その評価に違わぬ素晴らしい演奏だと思います。
躍動的でスピード感もある演奏には、それが初期の弦楽四重奏曲であるからかも知れませんが、ちょっと神経質な側面を感じさせるショスタコーヴィチの楽曲とは思えないような楽しさが感じられます。
複雑で技巧を施されたものであったとしても、その難しさに対して全く構える事無く楽しめる熱い演奏です。
体制下に強いられた恐怖、作曲の背景や作曲者の心情をえぐるような演奏ではありませんが、純粋に弦楽四重奏曲としての素晴らしさを届けてくれていると思います。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
録音年の異なる3曲ですが、特に「エレジー」は他の2曲と大きく異なる印象を受けます。
まず、背景の暗騒音がかなり高く、その分、場の雰囲気や温度感も高いのですが、録音としての完成度は逆に低く、楽曲を構成する2曲の内の1曲だけの収録ですし、私は不要なカップリングだったのではないかと思ったりします。
第1番、第2番は録音の雰囲気は似通っていますが、音場展開が中央に集まり気味の第1番に対して、第2番は左右に大きく響きの広がりを見せ、温度感も高く、実在感も高いです。
第2番の録音が最も優れていると感じられ、この録音であれば音響的な愉悦も十二分と感じます。
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