cogito ergo sum Idil Biret (p),

London String Quartet


1980年録音

レーベル:Naxos









演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


マーラーのピアノ四重奏曲は、ウィーン音楽院に在学していた16歳の頃に書かれた単一楽章の曲で、作曲科の試験に提出するために書かれたとされているとHMVの解説にあります。

正直、彼の交響曲を彷彿とさせるような深さも構成の妙も私には感じられませんし、気のせいかもしれませんが、第1ヴァイオリンに音程の危うさを感じる演奏で、聴いていて余り面白いとも思えなかったです。

対してフランクのピアノ五重奏曲には、楽曲としての面白さはありそうな気がしますが、一聴した処ではまだその魅力を私は掴めていません。

これも演奏に問題がありそうで、1941年にトルコに生まれた女流ピアニスト、イディル・ビレットのピアノには、良く聴けば清流の如き美しい響きが感じられるのですが、ロンドン弦楽四重奏団の音色には、掴みどころのないと言うか、面白みが感じられない処があったりします。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


実際の録音年以上にその雰囲気に古さを感じる録音で、全体的なイメージとしては、セピア色の静寂を演奏の背景に感じます。

定位は見事で、音の見通し感も決して悪くはありません。

しかし、生気を欠いている印象を受けるたりするですが、それは演奏に拠るものかも知れません。


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