cogito ergo sum 2011年11月13日(日)

開場13:00 開演14:00

ザ・シンフォニーホール


Chopin - 舟歌 嬰ヘ長調 作品60

Ravel - ソナチネ

Prokofiev - ピアノ・ソナタ 第 2番 ニ短調 作品14

Liszt - 悲しみのゴンドラ II

Liszt - 灰色の雲

Liszt - 調性のないバガテル

Liszt - ハンガリー狂詩曲 第17番 ニ短調

Wagner - 歌劇 「タンホイザー」 序曲(リスト編)


2010年のショパンコンクールの優勝者、1985年モスクワ生まれの女性ピアニスト、ユリアンナ・アヴデーエワのリサイタルを聴きに行きました。



ステージに登場して会釈後、席に着くか着かないかというタイミングでいきなり演奏が始まります。

着座位置の確認や、集中するためのしばしの静寂など全くない演奏開始に、少し驚きます。

少し早目のテンポで、流麗な指さばきで進められる「舟歌」は、緩やかな揺らぎを感じさせるような演奏ではありませんが、一種独特の魅力が感じられました。


ラヴェル、プロコフィエフ、リストとプログラムが進むにつれ、強靭とも言える技術に裏付けられた理知的なアプローチが感じられるピアノの美しい響きに魅了されてゆきます。


リスト編曲の「タンホイザー」序曲など、かなりの熱演と言える演奏でしたが、それでも単に感情的な起伏の激しさを鍵盤にぶつける様な姿勢ではないように思えました。


pでの音色の美しさ、そして迷いのない滑らかな指さばきが印象的で、強奏時の表現の幅こそ、若干の物足らなさを感じたりもしましたが、とても「しっかりした演奏を聴かせてくれるピアニスト」だと感じます。


アンコールには

Tchaikovsky - 18の小品 作品72より

瞑想曲 作品72-5

Chopin - 4つのマズルカ 作品33より

ニ長調 作品33-2

ロ短調 作品33-4

の3曲を演奏してくれました。


ロマン派の、更にはショパンの楽曲でさえ、美しくはあっても決して耽美に溺れない演奏で、確かなテクニックを背景にした知的な演奏が印象的でした。

音楽に対する真面目で真摯な姿勢も感じられ、知的な面や高い技術が鼻に付くような事もありませんでした。


ユリアンナ・アヴデーエワ、今後のますますの活躍が期待できるピアニストですね♪