cogito ergo sum Trio Hochelaga


ピアノ三重奏曲 第 1番 ハ短調

ピアノ三重奏曲 第 2番 ホ長調

ヴァイオリン、チェロ、ピアノのためのプロムナード・センチメンタル

ヴァイオリン、チェロ、ピアノのためのカノン

ヴァイオリン、チェロ、ピアノのためのカンティレーヌ


2005年録音

レーベル:Atma Records



演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


フランスの作曲家・オルガニスト・音楽教師であるフランソワ=クレマン・テオドール・デュボワ(François-Clément Théodore Dubois, 1837–1924)、これまた私は初めて聴く作曲家です。

基本的には抒情感溢れるメロメロの作風に感じますが、ラフマニノフほどの濃い甘美さとは異なり、ちょっとあっさり目だったりはします。

ピアノ三重奏曲ではリズミカルな展開も基本に置き、飽きさせない工夫もしているようですが、全体の構成感や展開で聴かせる楽曲ではなく、日曜日に紅茶をゆっくり楽しむ際に似合いそうな感じがします。

演奏にも「どっぷりロマン派」ではない節度が感じられます。

ヴァイオリンもチェロも、少し線の細い響きですが、ピアノの音色も柔らかめなので、全体のバランスは優れていると思います。

個人的にはチェロに限ってはもう少し朗々とした低域を楽しませてくれる響きの方が、楽曲のロマン派様相をより良く高められたのではないかと思ったりもしますが...。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


最初は定位が掴めなかったのですが、聴き進めると何となく把握できてきました。

ピアノは中央やや左より、ヴァイオリンが中央やや右、そしてチェロがヴァイオリンの直ぐ右に位置している音場形成で、結果的には全体が少し右寄りの配置に感じます。

煌びやかさよりも柔らかさ、鮮やかさよりも艶やかさを狙っているようにも感じる録音で、刺激的な成分が殆んどないために、何度も眠りそうになってしまいます...。(笑)

その意味では心地良い事この上なく、温かみのある録音ですが、音響的な楽しみは少ないかも知れません。


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