cogito ergo sum Duo Banzakoun


2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 ニ短調(2台のピアノ版)

カプリッチョ

連弾のためのソナタ

2台のピアノのためのソナタ

エレジー

シテール島への船出


2002年録音

レーベル:Integral


演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


軽妙洒脱を音楽であらわすと、正しくここに収められているような曲になるんだろうなと思わせる楽曲です。

その背景にどんな高度な音楽的な技法、話法が隠されているのかは分かりませんが、聴いている限りでは自由で、お洒落、明るく、気さくな雰囲気満載で、独墺の作曲家には決して書けないような楽曲だなぁと思います。

敢えて言えば、ロシアの作曲家には書けそうな雰囲気もありますが、こんなにお洒落な印象はないでしょう。

ベンザクン・デュオの演奏は、とてもバランスが良くて、ピアノの音色が微妙に異なるのですが、それが息もぴったりで楽曲を紡ぎ出しますので、一種独特の美しさも感じられます。

フランスを本拠として活動しているらしいピアノ・デュオですが、ご夫婦なんでしょうか。

左から聴こえるピアノは、闊達で明るい音色、右から聴こえるピアノには、僅かに暗く、落ち着きが感じられたりするのですが、私は勝手に左が男性、右が女性ではないかと想像したりします。

ただ、フランスもの特有のエスプリや、軽妙さの背景に見え隠れするようなナイーヴさは感じられず、二人ともJerusalem Rubin Academy で音楽を学んだとありますので、ひょっとするとイスラエルの方かも知れません。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


定位そのものは左右にビシッと決まっているのですが、その響きの波紋は適度に融合しあう録音です。

音の粒立ちも良好で、見通し感も良く、2台のピアノのそれぞれの絡み合うような旋律も明瞭に聴きとれます。

2台のピアノに拠る演奏だからか、余り奥行き感を感じる事は出来ませんが、音場に狭さはありません。

連弾のためのソナタも2台のピアノで聴いているように聴こえるのですが、これは気のせいでしょうか...。


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