cogito ergo sum Quatuor Danel


弦楽四重奏曲 第 1番 ハ長調 作品2 2008年録音

弦楽四重奏曲 第 3番 ニ短調 作品14 2008年録音

弦楽四重奏曲 第10番 イ短調 作品85 2007年録音

狂詩曲 作品11 2009年録音

アリア 作品9 2011年録音


レーベル:cpo





演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


ワインベルグはやはりショスタコーヴィチに比べると随分と前衛的だなぁと感じますが、これは実験的な作品群でもある弦楽四重奏曲だからかも知れません。

勿論、グロテスクさを感じるような前衛さではなく、AllegroやPrestoには、ショスタコーヴィチの影響を確かに感じさせる部分もあったりします。

録音年度は複数にまたがりますが、ダネル四重奏団の演奏にはブレがなく、複雑にも聴こえる楽曲を心地よく聴かせてくれていて、1時間17分もあるアルバムですが、彼らの響きに身を任せていれば、その時間を長く感じる事もありません。

厳しい事を言うと、弱奏部分での繊細さや表現の細やかさに物足りなさを感じますが、マイナーと言えるワインベルグの弦楽四重奏曲を全集として完結させてくれた事には、大きな価値があるように思います。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


楽曲に拠り多少印象が異なりますが、それは録音年度の違いを知っての「気のせい」と言える範囲です。

穏やかな静寂を背景に、鋭利に過ぎない各楽器の響きには、少しだけ前衛的な楽曲を心地よく聴かせる落ち着いた雰囲気を感じ取れます。

定位のあり方や温度感が録音年度に拠り少し異なり、一番古い2007年録音の第10番が音響的には一番優れていると感じますが、全体として良好と言える録音だと思います。


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