cogito ergo sum Stanislaw Skrowaczewski指揮

Saarbrücken Radio Symphony Orchestra

(ザールブリュッケン放送交響楽団)



2001年録音
レーベル:Oehms

スクロヴァチェフスキ&ザールブリュッケン放送響との00番、0番を含むブルックナー交響曲全集12枚組ボックスセットのDisk12です。録音年順に聴いて行っています。



Disk9 交響曲 第 7番 ホ長調

Disk10~11 交響曲 第 8番 ハ短調

Disk3 交響曲 第 1番 ハ短調

Disk5 交響曲 第 3番 ニ短調 「ワーグナー」

Disk7 交響曲 第 5番 変ロ長調

Disk8 交響曲 第 6番 イ長調

Disk6 交響曲 第 4番 変ホ長調 「ロマンティック」

Disk2 交響曲 第 0番 / 弦楽五重奏曲~弦楽合奏版によるアダージョ楽章

Disk4 交響曲 第 2番 ハ短調 もご参照下さい。


演奏 ☆ (評価は5つ星が満点です)


あくまでも私的な見解、感触ですが、スクロバチェフスキ、この9番ではまったくダメな指揮者です。

敬虔さ、崇高さの欠片もなく、他の誰からも聴いた事のないような「邪悪で凶暴な」演奏だと感じます。

そもそも、第1楽章から、スクロヴァチェフスキ特有の、高揚時に焦燥感を煽るかのような巻きが入るテンポ設定にうんざりしていたのですが、決定的に楽曲を地に貶める第2楽章...。

まるで巨大で凶悪な竜が炎を吐きながら破壊の限りを尽くすかのような乱暴さ。

そして第3楽章では完全な廃墟と化した街を淡々と描写するかのような、心のない演奏...。

素人が言うのもおこがましいですが、この指揮者、全くスコアを勉強していないんじゃないでしょうか。

或いは、独りよがりの想いを、思慮もなくぶつけているだけではないのでしょうか...。

冷静に聴けば、第1楽章冒頭、第2楽章の中間部は、そんなに悪くはありません。

そして、第3楽章だけを取り出して聴けば、酷評される様なものでもないかも知れません。

でも、完全に悪い意味で「記憶に残る演奏」で、ブルックナーの9番でここまで「邪な演奏」が可能とは、思ってもいませんでした。


録音 ☆☆ (評価は5つ星が満点です)


録音も良くありません。

見通し感がかなり悪く、音場の手狭さがある中での強奏は「歪んでいる?」とさえ感じさせる音響的な拙さを印象付けます。

奥行き感もとても狭く、平面的で音の粒立ちも悪いと言う、2001年に録音されたとは信じ難いレベルです。

迫力を訴求している部分も確かにありますが、かなりガサツな印象で、低域には量感も感じられますが、それはドロドロした不明瞭さで再現され、演奏の邪悪さを一層不気味にしているとさえ感じます。


私は全集を購入しましたが、9番も単独のアルバムとして販売されています。
(下記画像をクリックしていただくと、HMVの当該のサイトへリンクしています)

cogito ergo sum

HMVでの評価では5つ星です...。