cogito ergo sum Mikhail Pletnev指揮

Russian National Orchestra

(ロシア・ナショナル管弦楽団)


交響曲 第 6番 ロ短調 「悲愴」 作品74

イタリア奇想曲 作品45


2010年録音

レーベル:Pentatone





演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


ペンタトーンで進めているプレトニョフ&ロシア・ナショナル管のチャイコフスキー・チクルスの第3弾ですが、既にリリース済みの4番、5番同様、グラモフォンでの録音を凌駕しているとは言い難いのではないかと思います。

演奏そのものはとても上手いと思うのですが、悪い意味での「手慣れた感触」を感じてしまいます。

それでも弱奏部分では、かなり美しいと感じさせる抒情性があります。

しかしながら、強奏部分では全体的なバランスが余り良くなく、特にやや早めのテンポ設定で進む第3楽章では、楽曲の持つ構成感を描き切れていないようにも感じられたりもします。

ひょっとしたら全集までは進まないかもしれませんね...。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


SACDハイブリッド盤です。

そのフォーマットの力は、グランカッサの衝撃を伴う響きや、確かな奥行き感に感じられます。

立体的な音場再現にもSACDならではの見通しの良さと自然さを感じられますが、鮮やかさや場の空気を感じさせるような実在感は余りなく、音の厚みにも今一つ物足らなさがあります。

決して悪い録音ではないのですが、SACDとしては特筆できるような録音でもないかも知れません。


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