cogito ergo sum 2011年9月23日(金)

開場14:15 開演15:00

兵庫県立芸術文化センター
KOBELCO大ホール


指揮 山下 一史


Rachmaninov - ピアノ協奏曲 第 2番 ハ短調 作品18

田村 響 (p)


Tchaikovsky - 交響曲 第 5番 ホ短調 作品64


兵庫芸術文化センター管弦楽団のコンサートには初めて足を運びました。


Wikiによれば、『世界各地から集まった主としてコアメンバーと呼ばれる35歳以下の若い楽員(48名)を中心に、実力が備わっていると認められ、コアメンバーの指導にもあたるアソシエイト・プレーヤーらで編成されている。コアメンバーの任期は最長で3年であり、その間に実力を高めることを期待される、アカデミー型オーケストラとしての側面もある。』とありますし、若手を育成するためのオーケストラとの認識もあったので、オケの実力としては余り高くはないのだろうと勝手に決め付けていた処もあります。


全く期待していなかったという失礼な私ですが、本当に失礼な話でした。(笑)

技術的にもしっかりしていますし、アンサンブルも確か、そして楽曲に対しての真剣さも伝わってくるその演奏は、過去に経験したどの在阪オケよりも素晴らしいと感じられるものでした。


ソリストに田村さんを迎えたラフマニノフの冒頭から、オケの実力は確かなものと感じられ、編成以上に厚みのある響きは、まさにラフマニノフにぴったりでした。

主役の田村さんも力演でしたが、弱冠25歳、厳しいことを言えば音色の多彩さや、ラフマニノフ特有の甘美さを聴かせるほどのロマンティシズムはなかったようにも思います。

それでも十二分に楽しめる演奏で、田村さんはアンコールとして、メンデルソゾーンの無言歌集 作品19-1 ホ長調 「甘い思い出」を演奏してくれました。


そしてメインのチャイコフスキー、叙情的でありながらもダイナミックかつ緻密なバランスで構成された演奏で、粗を探せばなかった訳ではありませんが、そんな些細なことなど問題ではない感動的なものでした。

アンコールにチャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズを演奏してくれましたが、これまたとても素晴らしかったです。


兵庫芸術文化センター管弦楽団は、本当に驚くほどレベルの高い演奏を聴かせてくれるオーケストラで、単なるユースオケという範疇を超えていると思います。

隣の隣でお聴きになられていた男性が、帰りがけにお連れの女性に、「こんなに上手いとは思わなかった」と仰っていましたが、私も心の中で「確かに!」とお答えしてしまいました。(笑)


今後は出来るだけ機会を作って、聴きに行きたいと思います。