cogito ergo sum 2011年9月19日

開場13:15 開演14:00

兵庫県立芸術文化センター
KOBELCO大ホール


Beethoven - ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 「ワルトシュタイン」 作品53

Brahms - 4つのバラード 作品10

Chopin - バラード 第 3番 変イ長調 作品47

Chopin - ワルツ 第13番 変ニ長調 作品70-3

Chopin - ワルツ 第 7番 嬰ハ短調 作品64-2

Chopin - ワルツ 第11番 変ト長調 作品70-1

Chopin - ワルツ 第 5番 変イ長調 作品42

Chopin - 夜想曲 第17番 ロ長調 作品62-1

Chopin - バラード 第 1番 ト短調 作品23

コンサートに足を運ぶのは7月以来、ピアノのコンサートと言うことであれば、恐らくは25年以上振り...。(笑)


アンスネスは、昨年ノルウェー室内管弦楽団と来日した際も、兵庫県立芸術文化センターで聴いているのですが、その時にはオケの演奏がとても素晴らしくて、彼の印象は余り残っていませんでした。


彼のアルバムも数枚だけ持っていますが、ピアノ独奏のものは1枚だけで、これまた印象が薄かったりします。

それでもコンサートに足を運んだのは、A席4,000.-と言う驚異的なチケット代(恐らく兵庫県がかなり補助しているのでしょう)と、偶にはピアノのコンサートにも行ってみたかったからという、アンスネスには申し訳ない理由からだったのですが、とても素晴らしい演奏に触れる事が出来ました。


「ワルトシュタイン」の第1楽章、「4つのバラード」の第2番、ワルツ第11番などは、少し早目のテンポだったように感じましたが、とても滑らかで流麗な指さばき、技術的にもかなりの力量を感じます。

ただそれだけではないアンスネスの魅力は、力強い場面でも、優しさを感じさせる場面でも、情緒的な場面でも、「端正な佇まい」を感じさせる処にあります。

ブラームスのバラードでさえ、北欧の凛とした風を感じさせるアンスネスのピアノの響きの心地良さは、ソロのライヴで接して初めて気が付きました。


端正ながらも十分情緒的でロマンティックなショパンのワルツが、恐らくは場内で最も好感を持って聴かれたのではないかと思いますし、それも素晴らしい演奏でしたが、私には白亜の風が魅力的に響いたブラームスの演奏がとても印象に残りました。


アンコールには

ショパンの24の前奏曲作品28から第17番

グリーグの抒情小曲集第5集作品54から「ノルウェーの農民行進曲」

グリーグの抒情小曲集第3集作品43から「春に寄す」

の3曲を弾いてくれましたが、特にノルウェーの農民行進曲は印象的でした。


やはり北欧の楽曲となるとアンスネスの魅力も更に高まるような気がしますね。