cogito ergo sum Eivind Aadland指揮

WDR Sinfonieorchester Köln

(ケルンWDR交響楽団)


2つの悲しき旋律 作品34

組曲 「ホルベアの時代から」 作品40

2つの旋律 作品53

2つのノルウェーの旋律 作品63


2009年録音

レーベル:Audite



演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


アイヴィン・オードラン&ケルンWDR響によるグリーグの管弦楽曲全集のvol.2です。

第1集でも感じた事ですが、演奏そのものは精緻で丁寧に感じますが、ちょっと躍動感が高いと言うか、厚ぼったいと言うか、北欧の作曲家の楽曲を聴くには、やはり凛とした涼やかな演奏の方が好ましいんじゃないかと思ったりします。

ろくにグリーグを聴いてもいないのに、完全に偏見と言われても仕方ない印象ですが、ドイツ風の堂々とした演奏は、ノルウェー出身の指揮者、オードランの想いよりもオケ独自の響きが勝ってしまっているようにも感じます。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


音響的にはかなり素晴らしいと感じさせるSACDハイブリッド盤です。

音場はスピーカーの後方ではなく、聴取位置に向かってせり出して出現しているかのように感じられ、音圧も温度感も高いリアリスティックさが得られる再生音です。

コントラバスやチェロの響きには、ゴリッとした質感を持ちながらもタイトで豊か、ヴァイオリンなども合奏部分でも見通し感は最高です。

音の輪郭も明瞭なのですが、少し響きが混ざり合う様相が足りない気がしますし、トラック間の処理に関しても、残響が収まった後の場の静寂と、人工的にカットして造り出された完全な無音部との繋ぎ目が気になります。

しかしこれは粗探しと言えるレベルで、音楽を楽しむのを阻害するほどのものではありません。


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