cogito ergo sum Howard Griffiths指揮

NDR Radiophilharmonie Hannover

(ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団)


交響曲 第 1番 変ホ長調 作品20

2007年録音

交響曲 第 6番 ト長調 「歴史的交響曲」 作品116

序曲 ハ短調 作品12

2009年録音


レーベル:cpo



演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


HMVの解説に拠ると、『ヴァイオリニスト、指揮者としてヨーロッパ各地で活躍、作曲家としては「古典派とロマン派のかけ橋」としての役割を担ったシュポア』だそうで、年代的にはウェーバーやロッシーニと同世代で、ベートーヴェンより6歳若いだけなんですね。

シューベルトより干支で一回り(ヨーロッパの人で干支でというのも変ですが...)年上ですが、確かにシューベルトを先取りしたような面も感じられたりします。

しかし古典派的な様相の方がやはり強く感じられ、しかもそこには暗さがないので、気軽に楽しめる楽曲に仕上がっているように思います。

歴史的交響曲は、

第1楽章「バッハとヘンデルの時代 1720年」
第2楽章「ハイドンとモーツァルトの時代 1780年」
第3楽章「ベートーヴェンの時代 1810年」
第4楽章「最も新しい時代 1840年」

というユニークな試みの交響曲で、そう言われればそれなりに聴こえますが、失礼ながら偉大な先人程の「何か」を感じさせるような仕上がりとはなっていないかも知れません。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


木質系の響きが美しく感じられますが、全体に音の輪郭は少し明瞭さに欠け、低域にも量感はあるものの、タイトで引き締まった感触が得られないがため、少し音響的な愉悦からは遠い録音のように感じます。

奥行き感や、響きの広がりには問題はありませんが、やはり鮮やかさが不足していて、ティンパニの響きにも少し弛緩した印象を受けたりします。

決して悪い録音ではありませんしが、楽章間の切れ目などの処理にも、はっきりとした無音状態と、場の雰囲気を感じさせる静寂との切り変わりが聴き取れてしまったりするのも残念です。


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