ハイエンド・オーディオ・メーカーとしての自負もあるであろうエソテリック。

その製品造りにもそれなりの自信があると思いますし、それを信用してもいました。

しかし、それは幻想に過ぎなかったという、これまた愚痴なんですが...。

製品のトラブルとその修理に関しての対応の悪さの愚痴なんで、結構長いです...。



第3話 3年も経過していないのに致命的なトラブルってどうなの?

     修理も、修理対応もお粗末って、本当にハイ・エンド・メーカー?


2008年7月に、念願のスピーカー、Canterbury/SEと同時に、エソテリックのSACDプレイヤー、X-03SEを購入しました。

同価格帯の他社SACDプレイヤーとの比較試聴を、オーディオ屋さんでさせていただき、その音には納得しての購入でしたし、定価70万円の商品でしたが、当時はそれを買うのも私には精一杯って感じでした。


ブログにも記しましたが、購入から3年も経っていない今年の3月に致命的なトラブルが突如発生しました。

右の出力が明らかに低く、聴感上では5db程、右からの音か小さいのです。

SACDの読み込みもかなり悪くなっていて、音飛びは頻繁、全く読み込まないSACDもありました。


そもそも3年も経過していないのに、致命的なトラブルが発生すること自体、顧客としては大きな不満です。

音の良し悪し、或いは好みの問題は別として、同じく日本を代表するオーディオ・メーカーのアキュフェーズは、SACDプレイヤーでも3年間の保証をしています。(SACDプレイヤー以外のオーディオ製品は5年保証です)

3年間の保証を行える製品を製造しているメーカー、そして実際に3年未満で大きなトラブルを発生させる製品を製造しているメーカー、この違いは何なんでしょう。

ただ、オーディオ機器にも個体差は当然あるでしょうから、3年未満でトラブルが発生し、エソテリックは1年しか保証期間がありませんから、有償修理をせざるを得ないと言うのは、運が悪かったと諦めるしかないのです。


トラブルの詳細は、懇意にして頂いているメーカーの方にメールで連絡したのですが、ティアック・サービス(親会社のサービス部門)の連絡先を記したメールで、「必要ならお前から連絡しろ」とばかりの返事があったのみでした。

顧客がトラブルをメーカーに報告しているのですから、本来ならメーカー、或いはその修理部門の方から私に対して修理に関しての連絡があっても良かったのではないでしょうか。

顧客を馬鹿にしたようなエソテリックの初動対応は、以降の実際の修理に於ける酷い対応の序曲でした。


こちらからティアック・サービスに連絡を行い、修理を行って頂きました。

結果的に修理には約1ヶ月を要したのですが、修理品の到着を知らせる第一報があった以外、メーカー側からの連絡は殆んどなく、いつ修理が終わるのか、費用は幾ら掛かるのか、とても不安に思っている顧客の気持ちなど全く無視のご様子で、こちらから何度か状況を確認する連絡を入れました。

その修理に際しての対応だけでも顧客を馬鹿にしていると感じていましたが、実際の修理完了、返却後の事実は、私にとっては信じ難い出来事が続きます。


修理完了返却後、X-03SEは以前にはなかったトラブルを発生させていました。

電源を投入後、最初の再生をした際に、右のスピーカーから「ぶちっ」という明らかなノイズを発生させるようになってしまっていたのです。

その旨を修理して頂いた先に連絡すると、「見てみないと分からないから、もう一度送って来い」的なご発言。

メーカー修理、しかも結構な金額を支払った有償修理だったにも拘わらず、新たなトラブルの発生に、再度の梱包発送という手間を、そして更に待たせると言う事を顧客に平気で要求するなんて、とても信じられません。

1ヶ月も待たされて、挙句の果てに今までにないトラブル発生、至急の出張修理で対応するのが本来ではないのかと私は思います。

エソテリックは修理に際して、ちゃんと修理後の動作確認を行って返却する事をサービス部門に依頼もしていないのでしょうか?


結果的には再梱包、再発送と言う手間を掛けさされ、更に1週間の修理待ちと言う顧客としては大変な迷惑を被った訳ですが、そのトラブルの原因は、呆れた事に「修理の際の半田付けの不良だった」との事でした。

素人修理じゃあるまいし、半田不良だなんて、思わず耳を疑いましたが、その程度の修理対応しかできないメーカーだから、3年も持たない製品を作っていても仕方がないなと変に納得もしてしまいました。


X-03SEの修理に関しては、まだ話が続きます。

再度の修理を終えて帰ってきたX-03SE、今度こそ万全の筈なのに、電源投入後、最初に再生を掛けた時、本体から「カチッ」と大きな音がします。

以前は、この音が右のスピーカーからノイズとして発生していたんだろうと思いますが、今回はスピーカーからのノイズはありません。

スピーカーからノイズは発生させませんが、修理前と全く同じトラブルですので、暫く悩みましたが、再度サービスに連絡をしてみました。

すると、「恐らくリレースイッチか何かの動作音」とのご連絡を頂いたのみで、「どの程度の動作音か分からないので...」と対応する意思も見受けられませんした。

二度手間を顧客に掛けさせて、更にまだトラブルを訴えているのに、「どの程度の動作音か分からない」なんて、本当に顧客を馬鹿にしているメーカーだなと思います。

今回こそ、どの程度の動作音なのかを確認するための出張修理を申し出るのが当然だと私は思います。


修理部門の修理そのもの、そしてその対応もお粗末ですが、エソテリック自身もお粗末だと私は思います。

製品トラブルの報告を顧客から受けているのに、その後、何の連絡もエソテリックからはありません。

趣味としてのオーディオ機器を販売している会社なのですから、その後の様子伺いをしてくる程度のフォローをするのは、或る意味当然だと思いますが、さっぱりありませんでした。

ま、半田不良があったのに、平然と「修理完了」として返送してくるサービス部門の会社ですからね、顧客の不安や不満に対する配慮もなくて当たり前かも知れません。


しかし、これもエソテリックの誠意のなさを感じさせる第3話に過ぎません。

この第3話ですら、今から2ヶ月ほど前の事実です。

クレーマーには成りたくなかったので、メーカーにクレームを入れたり、ブログに記したりはしていませんでしたが、お話は更に第4話へと...。