cogito ergo sum Mariss Jansons指揮

Chor Und Symphonieorchester Des Bayerischen Rundfunks

(バイエルン放送交響楽団&合唱団)


Lutosławski - 管弦楽のための協奏曲 2009年録音(ライヴ)

Szymanowski - 交響曲 第 3番 「夜の歌」 作品27 2008年録音(ライヴ)

Rafal Bartmiński (T)

A. Tchaikovsky - 交響曲 第 4番 作品78 2009年録音(ライヴ)

Nimrod Guez (va)


レーベル:Br Klassik


演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


私にとってマリス・ヤンソンスは中庸な印象があり、ややもすればそれは凡庸さに結び付きかねないものですらありましたが、いやはやどうしてどうして、「御見逸れいたしました!」と土下座をしなければいけないよう演奏を聴かせてくれるアルバムです。

そもそも並んだ楽曲がどれもスペクタキュラーなものばかりです。

アレクサンドル・チャイコフスキー以外の楽曲は、他にも1種類だけ持っていますが、ここまで凄い楽曲とも思っていませんでした。

精緻でダイナミック、そして多彩で迫力ある演奏には、ライヴとはとても思えない完成度がありますが、ライヴならではの狂気に近い熱気をも孕んでいます。

特筆すべきは、A.チャイコフスキーの楽曲、演奏で、オーディオファイルが狂喜するに違いない弩級の音響的な愉悦にも満ちています。

個人的にはブーレーズ&クリーヴランド管の春の祭典(1969年録音のもの)を凌駕しているんじゃないかと思うほどのスペキュタクラーさは、正に目が覚めるほどの鮮やかな演奏で一層の高みに達していると感じます。


録音 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


「これ、通常のCDフォーマットだよね?」と思わず何度も自問したほどの録音で、演奏の凄さを一層引き立てる素晴らしい録音だと思います。

鮮やかな音の切れと立ち上がりは、十分な奥行きと響きの広がりとともに直接的な波動として感じられ、楽器の質感も、ティンパニの打撃が革を波打たせる様子が見えるかの如き実在感を伴って再現されるのを筆頭に、全ての楽器に生々しさを感じます。

セッション録音ですら、ここまできめ細やかに整理された音の見通しの良さを感じるものも少ない程で、全ての楽曲には拍手が収録されていますが、それがなければライヴだと言われても信じ難いレベルです。

聴衆ノイズも皆無に近く、演奏時の静寂感にも文句の付け様がありません。


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