cogito ergo sum

Kristian Bezuidenhout (fp)

Gttfried Von Der Goltz (vn&指揮)

Freiburger Barockorchester

(フライブルク・バロック・オーケストラ)


ピアノと弦楽のための協奏曲 イ短調 MWV02

ヴァイオリン、ピアノと管弦楽のための二重協奏曲 ニ短調 MWV04

2010年録音

レーベル:Harmonia Mundi



演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


メンデルスゾーンが13歳の時に書いた最初の協奏曲がイ短調のピアノ協奏曲だそうです。

全ての楽曲とは言えませんが、メンデルスゾーンにはモーツァルトに通じる「天才」を感じますし、凡庸な私は、13歳で書いたと言うだけで「神童」をイメージしてしまいます。

がっつり古典派の協奏曲ですが、構成感も素晴らしい楽曲だと思います。

そしてヴァイオリンとピアノのための協奏曲は、メンデルスゾーン唯一の二つの楽器のための協奏曲ですが、これも14歳で書かれたそうです。

第2楽章などはかなり濃厚なロマン派の様相で、滅多に演奏される事がないとの事ですが、頻繁に演奏されてもおかしくない名曲に類されるのではないかと感じます。

楽曲はとても良いと思うのですが、演奏には少し残念な処があり、特にヴァイオリン・ソロの場面では音程に怪しさを感じますし、響きにも艶やかさ、唄うような滑らかさ欠如していて、折角のロマンティックな楽曲の魅力を損ねているように思います。

メリハリを効かせているオケの演奏にも、強奏時には少し乱暴さを感じてしまいます。

ピアノ(フォルテ・ピアノ)の演奏、響きには素晴らしいものがあるだけにとても残念に感じます。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


かなり押し出し感の強い、バロック音楽にありがちな低域の量感が高い録音です。

ブーミーになる一歩手前と言えますが、強奏時の演奏が少し乱暴なだけに、録音にもその部分でのかなり分厚い低域の音場形成が少し不自然に感じます。

響きの広がりは申し分なく、定位も明瞭で、楽器の質感も良く伝わってくる録音ですが、温度感が高いと言うよりは、少し暑苦しい響きにも感じられる実在感を与えているように感じます。


(画像をクリックしていただくと、HMVの当該サイトへリンクしています)