cogito ergo sum Mikhail Pletnev指揮

Russian National Orchestra

(ロシア・ナショナル管弦楽団)


交響曲 第 5番 ホ短調 作品64

幻想曲 「フランチェスカ・ダ・リミニ」 作品32


2010年録音

レーベル:Pentatone





演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


プレトニョフ&ロシア・ナショナル管の2度目のチェイコフスキー・チクルスの第2弾ですが、相も変わらず演奏には隙がなく、正に一流オケによる正統派の演奏だと感じます。

技術的なぶれがなく、安心して聴いていられる演奏には、洗練された印象もありますが、部分的にはレガートを意識したそのスタイルには、ちょっとロシアのオケならではと言える抒情性は低いかもしれません。

個人的にはグラモフォンとの旧全集の方が、よりロシアらしさ、チャイコフスキーらしさを感じられたようにも思いますが、少し大人な、そして落ち着きすら感じさせるこの演奏も悪くはないと思います。

併録の「フランチェスカ・ダ・リミニ」は、よりロシア・ナショナル管の技術の高さを感じさせる演奏だと思うのですが、個人的に余り惹かれる楽曲でもない事からか、ちょっと冗長にも感じたりします。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


SACDハイブリッド盤ですが、フォーマットの威力を誇示する録音とは異なり、かなり穏やかにすら感じます。

(これは私がXDS1を導入以来、殆んどのSACDで感じる事なのですが、XDS1のCDフォーマットの再生能力が極めてSACDクオリティに近いために、そのように感じるのかもしれません。)

定位は殊のほか良いのですが、金管群などは少し孤立した定位で、響きの融合度合いは低く感じられます。

ヴァイオリンに関しても、金管群ほどの孤立感はないものの、響きの広がりは今一歩。

奥行き感は素晴らしく、音の見通しも上々で、あくまでも自然な音場展開ですが、実在感や温度感は低いようにも思えます。


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