cogito ergo sum Thomas Kerbl指揮

Männerchöre Bruckner 08(男声合唱団ブルックナー08)

Ensanble Linz(アンサンブル・リンツ)

Phlipp Sonntag (org), Mariko Onishi (p)


2008年録音(ライヴ)

レーベル:Gramola


ブルックナーは、13歳で聖フローリアン修道院合唱団に入団し、リンツ時代には男声合唱団フロージンに入団し、その後その合唱団の合唱長にもなっていると言う経歴があります。

珍しい男声合唱曲集がリリースされたので、ブルックナー・ファンとしては聴き逃せないとの気持ちから、購入してみました。


「夕空」 変イ長調

「真夜中に」 ヘ短調

「夕空」 ヘ長調

「婚礼の合唱」による即興

「婚礼の合唱」 ヘ長調

「慰めの音楽」による即興曲

「慰めの音楽」 ハ短調

「秋の歌」 嬰ヘ長調

「墓にて」 ヘ短調

「真夜中」 変イ長調

「エクアーレ」 ハ短調 WAB114

「アルネートの墓の前で」 へ短調

「エクアーレ」 ハ短調 WAB149

「私はしもべダヴィデを見出し」 ヘ短調

「祝祭カンタータ」 ニ長調


演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


HMVの解説に拠れば、男声合唱団ブルックナー08はリンツ・ブルックナー私立音大の学生によって編成された30人ほどの合唱団だそうです。指揮者のトーマス・ケルブルは1965年生まれのピアニスト、声楽教授のようで、リンツ・ブルックナー私立音大でも教鞭を取っているみたいです。

完全なプロではないのですが、演奏には心の籠った安らかさ、楽しさが感じられ、ブルックナーの名を冠した大学で音楽を学ぶ学生、そしてその指導者ならではの、手作り感がとても好ましい素朴な演奏です。

最後に収録されている「祝祭カンタータ」こそ12分34秒ありますが、その他の楽曲は2~3分、長くても5分程度の長さで、ブルックナーの交響曲を彷彿とさせるような構成感は殆んどありません。

しかし、その素朴さ、実直さは正にブルックナーならではと感じられます。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


リンツ旧大聖堂でのライヴ録音との事ですが、右のスピーカーからはオルガンの送風音らしき音が聴こえてきますし、ステージノイズもかなり高く、聴衆ノイズも少なくはないです。

しかしなら聖堂の最前列で聴いているかの如き実在感は素晴らしく、上述のノイズ成分もライヴ感覚を高めこそすれ、気になったりイライラする事もありません。

奏者の息遣いや表情までもが感じ取れる気になる雰囲気にも満ちています。


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