cogito ergo sum Trio Voce


Weinberg - ピアノ三重奏曲 作品24

Shostakovich - ピアノ三重奏曲 第 1番 ハ短調 作品8

Shostakovich - ピアノ三重奏曲 第 2番 ホ短調 作品67


2010年録音

レーベル:Con Brio Recordings






演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


Trio Voceは女性3によるピアノ三重奏団で、2008年より活動しているようですが、余り詳しくは分かりません。

それぞれ立派な経歴を持っているようですが、それは響きに漲る生命力からも感じられ、とても素晴らしい演奏を聴かせてくれていると思います。

理知的で現代的な響きにも感じるTrio Voceの演奏ですが、思い切りも良く躍動感も十分です。

その思い切りの良い躍動感が、乱暴さに全く結びつかない処が素晴らしく、楽曲に対する理解と研究の成果を印象付ける出来栄えだと思います。

楽曲的にもワインベルグが30代半ばに書いたピアノ三重奏曲は、躍動的な側面、抒情的な側面、そして前衛的な側面が相反する事無くまとめられる形で構成されていて、かなり出色の楽曲ではないかと感じます。

ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲は、彼がまだ17歳の時に作曲した最初の室内楽曲だそうですが、単一楽章でありながら、立派な構成感を持つ楽曲です。

それからほぼ20年経って書かれた第2番ですが、30代半ばと言う年齢からか、かなり力強い印象を受けたりもしますが、弦楽四重奏曲第8番にも用いられた『ユダヤの旋律』が印象的です。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


編成がピアノ三重奏だと言う理由だけではない音の見通しの良さが素晴らしいです。

実在感も高い方だと感じられ、切れや立ち上がりも鮮烈です。

奏者の理知的ながらも激しさを内包した想いを伝えてくれるような再生音は、正にXDS1の賜物とも感じますが、録音としてもかなり素晴らしいアルバムだと思います。

ヴァイオリンとチェロの定位が、場面に拠りかなり移動するのですが、それも楽曲の表情に応じたもので、コンサートではありえない事なのでしょうが、違和感を余り感じません。


(画像をクリックしていただくと、HMVの当該サイトへリンクしています)