Andris Nelsons指揮
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
(バイエルン放送交響楽団)
ヴァイオリン協奏曲 第 1番 イ短調 作品77
ヴァイオリン協奏曲 第 2番 嬰ハ短調 作品129
2006年録音
レーベル:Orfeo
演奏 



(評価は5つ星が満点です)
1984年生まれのシュタインバッハー、このアルバムを録音したのは若干22歳と言う事になります。
特に第1協奏曲で感じる事ですが、技術に不安はないものの、大曲への真剣勝負の様相です。
とても高い緊張感と真摯さがスリリングでもあり、気持ち的にはちょっとだけ「いっぱいいっぱい」な雰囲気もありますが、それがショスタコーヴィチの楽曲では効果的ですらあります。
ネルソンスも若手の指揮者ですが、遠慮のない精緻なオケの演奏は、或る意味シュタインバッハーを試しているかのようでもあり、これまたスリリングで楽しめます。
第1協奏曲の第3楽章、パッサカリアではもう少し精神的な余裕が感じられる演奏の方が奥深さを感じられるのかもしれませんが、テクニック的に申し分ない若手の挑戦的な演奏は、聴いていて頼もしくもあります。
録音 


(評価は5つ星が満点です)
編成的にはそう大きくないはずですが、オケの響きには分厚い深みが感じられますし、ヴァイオリンへのフォーカス、そしてその量感も十分で、漆黒の静寂を背景に繰り広げられる『協奏』が十分楽しめる録音です。
比較的長い残響も美しく収録されており、全体を覆う瑞々しさも素晴らしいのですが、オケに関しては少し音の輪郭が残響に拠って曖昧に感じる場面もあったりはします。
ヴァイオリンの音色にはとても切れのある明瞭な輪郭が感じられ、演奏の持つ高い緊張感を余すことなく伝えてくれています。
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