cogito ergo sum Vasily Petrenko指揮

Royal Liverpool Philharmonic Orchestra

(ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団)

交響曲 第 1番 ヘ短調 作品10

2009年録音

交響曲 第 3番 変ホ長調 作品20

Royal Liverpool Philharmonic Choir

(ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー合唱団)

2010年録音

レーベル:Naxos


演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


ハイペースで全集の録音を続けているペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール管の最新リリースは、少しマイナーな1番と3番とのカップリングですが、これまで通りの素晴らしいショスタコーヴィチを聴かせてくれます。

何よりもアンサンブルが素晴らしく、多彩な楽器のソロが入れ替わり登場する第1番でも、各楽器の響きはとても美しい上に、背景のアンサンブルも完璧です。

そしてスペクタキュラーな第3番では、とてもダイナミックで鮮烈な演奏を繰り広げます。

弱奏時の繊細さも特筆出来ますが、3番のように爆裂的な楽曲でも、アンサンブルを破綻させることなく、世界一流のヴィルトゥオーソ・オーケストラに引けを取らない技術の高さを印象付けます。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


CDフォーマットとは思えない奥行き感が素晴らしく、弦楽群は艶やかでしなやか、金管は落ち着きのある煌めきを、木管群には木質系の暖かい豊かな響きが感じられます。

録音年が異なるためか、第1交響曲と第3交響曲では少し録音の印象が異なり、第3交響曲では圧倒的とも言えるダイナミズムが、とても鮮烈な切れと立ち上がりで彩られます。

グランカッサ(大太鼓)の激烈な一打は、部屋を揺るがすほどの波動です。

それでもトゥッティでの強奏時には、少しばかり音場が塗り込められてしまうような印象がありますが、総じてレベルの高い優れた録音だと思います。


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