cogito ergo sum Stefan Blunier指揮

Beethoven Orchestra Bonn

(ボン・ベートーヴェン管弦楽団)


交響曲 第 0番 ニ短調

行進曲 ニ短調

管弦楽のための3つの小品


2010年録音(ライヴ)

レーベル:MDG




演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


とても丁寧で清楚な印象すらある演奏の0番です。

特に弱奏時の心のこもった美しい響きは特筆できる出来栄えで、ライヴとは思えない完成度だと思います。

ゆっくり目のテンポ設定には、作曲者自らが第1交響曲の後に書きながらも、敢えて0番として習作扱いとした楽曲とは思えない響きが聴きとれ、アンサンブルも見事と感じられます。

私は初めて聴きましたが、00番を作曲する1年前に書かれた行進曲、管弦楽のための3つの小品は、既にブルックナーらしさが十分感じられる楽曲ですが、オーケストレーションなどはまだ煮詰め様が足りない気もします。

それでも興味深く聴けるのは、やはり丁寧なアプローチで細部にまで心をこめた演奏だからだと思います。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


ライヴ録音なのに、聴衆ノイズもステージノイズも皆無と言って良いレベルだと思います。

しかしSACDハイブリッド盤としては、フォーマットの実力を十二分に発揮しているとは言い難く感じます。

弦の響きなどはとても潤い感があり美しいのですが、豊かな残響に少しマスクされる様な見通し感が残念ですし、ティンパニなどの響きにも少し音の輪郭の曖昧さを感じます。

低域の量感ももう少し欲しい気もしますが、これは今まで聴いていたエソテリック製品には、タイトで量感のある低域があった事、対してXDS1がその面では控えめな事が原因なのかもしれません。

管弦楽のための3つの小品の最終曲が、まだ残響が残っていそうなのに、慌てたようにトラックを終了させているのも残念ですが、拍手をカットしたかったから無理な編集となったのかもしれません。

やはり拍手は残響が消え入るまで控えるべきなんですよね、コンサートでは。(無理やりこじつけ...)


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