ピアノ・ソナタ 第 2番 嬰ヘ短調 作品2
スケルツォ 変ホ短調 作品4
4つのバラード 作品10
2001年録音
レーベル:Gallo
演奏 


(評価は5つ星が満点です)
直線的でダイナミックな響きで聴かせるエリック・ル・ヴァンのブラームスは、「これぞブラームス」と言った男性的な力強さを感じさせますが、決して直情的な演奏ではなく、そこはかとなく冷静さをも感じられます。
多少堅い響きにも感じますし、左手の豊かさにもう少し深みを感じられれば、より素晴らしいのではないかと思ったりもしますが、骨太なその演奏には独特の魅力があると思います。
ブラームスの初期の作品に強く感じられる悲痛さ、暗い陰りや焦燥感は余り感じる事はありませんが、それはエリック・ル・ヴァンがアメリカのロサンジェルス生まれのピアニストだからなのでしょうか。
4つのバラードは第2ピアノ・ソナタでは余り感じられなかった柔らかさも感じられたりします。
録音 

(評価は5つ星が満点です)
残響がとても多い録音ですが、その中に現れる硬質なピアノの響きには、明瞭な音の輪郭が感じられます。
響きの広がりはとても大きく、低音弦の生み出す音の波紋も素晴らしいのですが、どことなく凛とした音に感じられるのはエリック・ル・ヴァンの持ち味なのかもしれません。
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