Sinfonieorchester des Norddeutschen Rundfunks
(北ドイツ放送交響楽団)
ハース版
1987年録音(ライヴ)
レーベル:RCA
演奏 ![]()
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(評価は5つ星が満点です)
XDS1で最初に聴く楽曲には、聴き慣れたものを選びました。
でないと冷静に演奏や録音を判断出来ないと思いましたし、私のオーディオ機器試聴の定番は、実はこの8番の第4楽章ですので、殊更オーディオ機器のグレードアップに拠る「目晦まし」には陥らないだろうと...。
しかしお察しの通り、冷静ではいられない結果です。
ここまで圧倒的に『音楽の語りかけ』を聴かされると、アルバムの評価など出来はしないとさえ感じます。
それでも何とか冷静を装いつつ...(苦笑)
ライヴ録音ですし、この頃の北ドイツ放送響には、まだまだ技術的にも、音色の面でも「世界一流」を標榜するには少し無理がある様には感じます。
特に第1楽章冒頭に関しては、ウォームアップが十分でない印象もあり、少し響きに雑な処を感じます。
しかし聴き進むにつれ、ブルックナーに対する尊敬、愛情、或いは畏敬とも思われる想いを秘めつつも、冷静なタクトさばきで描き出す壮大で美しいヴァントの世界に引き込まれます。
オケもそれに応えるかのように豊かな響きでアンサンブルを織り成し、最終楽章では正に天上的な喜びを与えてくれます。
雄大なアルプスの峰々を感じさせながらも、決して大げさでなく細部にも配慮、いや、愛情が感じられる演奏には、やはりヴァント&北ドイツ放送響の8番は私の定番だと再認識させるものがあります。
録音 ![]()
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(評価は5つ星が満点です)
しつこい様ですみません、でもやはり凄すぎます、XDS1。
とても広い音場再現ですが、それは左右とか上方向とか言う表現で言い表せない自然さがあります。
少し見通しが悪い気もしなくはないのですが、これまた自然な奥行きから響いてくるティンパニにも、またまた自然としか言いようがない音の輪郭をも感じ取れます。
この『自然』と言うさりげない音響的な凄さが奏者の想いを伝えてくるかのようなXDS1の音楽表現なんだと思いますが、録音自体にもしっかりそれがあると感じられます。
温かみのある空気には木質系の響きが内包されていて、微細な表現もしっかり伝えてくれます。
低域もブーミーになるギリギリ一歩手前ですが、過多との印象はなく、豊かと言える感触です。
ダメですね、まだまだ冷静に演奏や録音を評価するには至りません...。
個人的には以前からこのアルバムは素晴らしい演奏の最右翼だと思っていたのですが、改めて確認してみると廃盤のようです...。
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