cogito ergo sum Francesco La Vecchia指揮

Orchestra Sinfonica di Roma(ローマ交響楽団)


声楽と管弦楽のための 「5月の夜」 作品20

Olivia Andreini (MS) 2007年録音

チェロ協奏曲 作品58

Andrea Noferni (vc) 2008年録音

スカルラッティアーナ 作品44

Sun Hee You (p) 2009年録音


レーベル:Naxos



演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


オムニバス的に楽曲を集めたアルバムですが、ソリストと管弦楽とによる楽曲と言う意味では、協奏曲集と言えなくもないかもしれません。

「5月の夜」に関しては、少しメゾソプラノの声質、歌い方が大袈裟にも感じますので好みではありませんが、ミステリアスな雰囲気満載で、楽曲としては楽しめます。

「いきなり?」的な始まり方をするチェロ協奏曲は、全体的にスピード感のある勇ましい楽曲で、チェロの響きに少し線の細さを否めませんが、第3楽章などではショスタコーヴィチを彷彿とさせるようなリズム廻し、節回しがこれまた楽しいです。

そしてユ・ソンヒのピアノが愛らしく楽曲にマッチしている「スカルラッティーナ」は、5楽章からなるスカルラッティの音楽によるディヴェルティメントなのですが、これまたシチェドリンを彷彿とさせる楽しい曲です。

引き合いに出しているのがマイナーなシチェドリンですので、分かり難いかもしれませんが、極端に言えばロシアものの明るい色彩感を感じさせる楽曲には、巧みなオーケストレーションを楽しませる仕掛けも一杯です。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


スカルラッティーナでは残響が残っているのに機械的にフェードアウトさせているように感じる部分が残念ですが、全体的には有機的な響きの交わりが感じられる好録音だと思います。

音の輪郭や粒立ちは並程度と感じますが、定位も自然な範囲で明瞭で、低域にも程良い豊かさがあります。

奥行き感もそこそこ感じられる録音ですが、もう少し立ち上がりに切れがあればより一層楽曲を楽しめるのではないかと思います。


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