弦楽四重奏曲 第14番 嬰ヘ長調 作品142
弦楽四重奏曲 第15番 変ホ短調 作品144
1977年録音
レーベル:DECCA
フィッツウィリアム四重奏団によるショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集のDisk6です。
Disk1 Shostakovich - 弦楽四重奏曲 第1番 / 第2番
Disk2 Shostakovich - 弦楽四重奏曲 第3番 / 第4番
Disk3 Shostakovich - 弦楽四重奏曲 第5番 / 第6番 / 第7番
Disk4 Shostakovich - 弦楽四重奏曲 第8番 / 第9番 / 第10番
Disk5 弦楽四重奏曲 第11番 / 第12番 / 第13番
もご参照ください。
演奏 ![]()
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(評価は5つ星が満点です)
最後期の弦楽四重奏曲には、ショスタコーヴィチの諦観を感じさせるミステリアスな雰囲気、そして内省的な静けさを感じます。
特に全6楽章がアダージョで書かれ、切れ目なく演奏される15番は、第5楽章が「葬送行進曲」最終楽章が「エピローグ」と題されていることからも、彼自身の為の鎮魂歌、或いは辞世の楽曲とみなされてもいるようです。
弦楽四重奏曲の妙を巧みなオーケストレーションで魅せてきたショスタコーヴィチですが、14番、15番になるとソロで演奏される部分も多く、特にチェロが目立って活躍しますが、その響きには技巧に拘らない「精神的な調べ」を感じたりもします。
フィッツウィリアム四重奏団の全集をやっと聴き終えましたが、不満の残る楽曲は一つもなく、とても高いレベルでショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の持つ多彩な芸術性を伝えてくれる名演だと思います。
録音 ![]()
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(評価は5つ星が満点です)
14番のチェロの定位が少し不自然に移動する印象がありますが、機器の調子が悪いのかもしれません。
鮮やかさも音の切れや立ち上がりも立派で、朗々たるチェロの響きには豊かでありながらもタイトな感触があり、全体的には木質系の肌触りが好ましい録音です。
録音に関してもこの全集は高いレベルで、元々はアナログ録音なのですが、見事にCDフォーマットにリマスターされていて、半端なデジタル録音を遥かに凌駕する質の高さを感じます。
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