弦楽四重奏曲 第 4番 変ホ長調 作品20
弦楽四重奏曲 第16番 変イ短調 作品130
2006年録音
レーベル:cpo
ダネル四重奏団に拠るワインベルクの弦楽四重奏曲集第1集です。
これ以前に聴いている第3集、第4集に関しては、自分のブログを読み返してみる限り余り芳しい印象ではないのですが、この際ですから全曲聴いてみようと思って購入しました。
第2集も注文していますが、まだ手元には届いていません。
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(評価は5つ星が満点です)
高い緊張感と確かなアンサンブルで紡がれるワインベルクの弦楽四重奏曲には、独特の暗さが随所に感じられますが、ショスタコーヴィチの暗さとは一味違う気がします。
救済のない、或いは皮肉さえも口にできないような重苦しさと悲愴感が根底に感じられるワインベルクです。
かなり現代音楽の様相が高く、ここに収められている楽曲は両曲とも基調が明記されているのですが、頻繁に転調しているようにも感じられ、調性があるとは聴いているだけではとても思えません。
旋律や和声が複雑にも感じられますが、グロテスクさはほぼ皆無で、16番になるとショスタコーヴィチの影響の様なものも薄っすらと感じられます。(素人なので、実際に和声が複雑かどうかは分かりません...)
第3集、第4集の印象を払拭する素晴らしい演奏は、もっとワインベルクを色々と聴いてみたいと思わせるに十分なものでした。
録音 ![]()
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(評価は5つ星が満点です)
とても鮮やかな音の立ち上がりと切れが楽しめる録音で、完璧と言って良い静寂も相まって弦楽四重奏の妙を十二分に楽しめます。
音場は中央に集まり気味で、目を閉じて聴いているとモノラルかと思うほどですが、響きの波紋は左右に綺麗に広がっています。
全体的に楽曲の内容からもヴァイオリンの存在感が高いのですが、必要な場面ではヴィオラ、チェロにも朗々とした美しい音色を聴く事ができ、決して低域の量感が貧弱ではない事も感じられます。
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