cogito ergo sum Maria João Pires (p)

ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K.333(315c)

1989年録音

幻想曲 ハ短調 K.475

ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K.457

1990年録音

レーベル:Deutsche Grammophon

マリア・ジョアン・ピリスのモーツァルト・ピアノ・ソナタ全集のDisk5です。(全集は6枚ボックス)

Disk1 ピアノ・ソナタ 第1番 / 第2番 / 第3番

Disk2 ピアノ・ソナタ 第4番 / 第5番 / 第6番

Disk3 ピアノ・ソナタ 第7番 / 第9番 / 第8番

Disk4 ピアノ・ソナタ 第10番 / 第11番 / 第12番

もご参照下さい。


演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


13番では女性らしい柔らかで優しい響きを感じさせるピリスですが、耽美的ではない明晰さが素敵です。

後期のピアノ・ソナタになると、モーツァルトと言えど、かなり内省的な、そして仄かに暗い響きに聴こえてきますが、ピリスだからこそ一層そう感じさせてくれるのかも知れません。

それは短調で書かれている幻想曲や14番で特に感じます。

『14番ソナタの数ヵ月後に作曲された幻想曲ハ短調K.475は、調性的・楽想的にソナタと強い関連性を持ち、この2曲を「ピアノフォルテのための幻想曲とソナタ」として出版したことから、モーツァルトは2曲を併せて1つの作品として考えていたとする説がある』と、Wikiには書いてありました。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


とても上質な静寂を背景に感じさせる録音は、美音に留まらないピリスのピアノの響きを浮き彫りにする必要条件として立派にその役を全うしていると想います。

音場はやや中央に集まり気味ですが、適度な奥行き感と、低音弦の震えも感じられ、実在感も高く感じます。

音の粒立ち感は並程度かもしれませんが、端正な響きが好ましい録音だと思います。


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