4つの即興曲 作品90 D.899
ピアノ・ソナタ 第13番 イ長調 D.664
ピアノ・ソナタ 第14番 イ短調 D.784
2010年録音
レーベル:Aparte
演奏 ![]()
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(評価は5つ星が満点です)
1973年生まれのフランス人女性ピアニスト、ヴァネッサ・ワーグナーですが、私は初めて聴きました。
ネットで調べるまでは、フランス人とは全く思わなかったんですが...。(だってワーグナーって名字だもん)
HMVの解説には「個人的な思いに満ちた、シューベルトに宛てたヴァネッサ・ワーグナーの恋文のような1枚」とありますが、確かに女性的で詩情に溢れた演奏のように感じます。
仄かに華やかでありながら、落ち着きと軽やかさが同居しているピアノの響きには、4つの即興曲やピアノ・ソナタ13番ではショパンを聴いているかのような印象を受ける場面すらあります。
ピアノ・ソナタ14番では、シューベルトらしい重さ、暗さ、激しさも現れますが、それでも全体的には端正なリリカルさが感じられる演奏です。
今の時期の柔らかな風を感じさせるヴァネッサ・ワーグナーのピアノの響きは魅力的だと思います。
録音 ![]()
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(評価は5つ星が満点です)
漆黒の静寂を背景に、適度な粒立ちのピアノの響きは美しく、瑞々しさも感じられます。
煌びやかさを誇示しない処も好感が持てますが、上方向への伸びやかさは今一歩かも知れません。
質量感や奥行き感も余り訴求してくる録音ではありませんが、音場そのものは中央にあるものの、左右への響きの広がりは感じられます。
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