cogito ergo sum Nicholas Braithwaite指揮

Adelaide Symphony Orchestra

(アデレード交響楽団)


1988年録音

レーベル:Abc Classics








演奏 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


馴染みのない、と言うかかなりマイナーな指揮者とオケとに拠る演奏で、安っぽいジャケットからも、変な意味で「覚悟して」聴き始めたのですが、期待を裏切る素晴らしい演奏です。(笑)

緊張感のある演奏には、オケが有機的な繋がりで結ばれている響きを感じられますし、金管群などはとても上手いとさえ感じます。

全体に神経の行き届いた演奏は、pppの場面で殊更その成果を発揮します。

第3楽章など、結構早目のテンポ設定で、「大丈夫?」とか思いながら聴き進めるのですが、そこがまたスリリングだったりして楽しめる演奏でもあります。

あらを探せば見つからない訳ではないのですが、いつもは冗長に感じる第4~第5楽章もきっちり聴かせてくれるあたりも見事だと思います。

アデレードは皆さんご存知のオーストラリアの地方都市で、人口は100万人強(オーストラリアで5番目の人口規模らしいです)ですが、人口880万人の大阪府に、このレベルでショスタコーヴィチの8番を演奏出来るオーケストラは存在していないと思います...。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


録音年の古さを少し感じさせます。

昨今の録音と比べても大きく聴き劣りする訳ではないのですが、、やはり見通し感と音の粒立ちなどに不足を感じますし、トゥッティで強奏される場面では、音場の狭さが窮屈で音の混濁を感じさせます。

奥行き感はかなり感じますが、少し不自然な奥行きに感じる場面もあったりします。

音域のバランスは良く、程良く豊かな低域から、キツ過ぎない高域へとなだらかに繋がっています。


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