cogito ergo sum Michal Kaňka (vc), Miguel Borges Coelho (p)


ユダヤ人の生活から

ニーグン (「バール・シェム」より第2曲)

ヘブライ風瞑想曲

荒れ野の声

幻想と予言

無伴奏チェロ組曲 第3番


2010年録音

レーベル:Praga



演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


エルネスト・ブロッホ(1880-1959)はスイス出身のユダヤ人作曲家・音楽教師。アメリカ合衆国で活躍し、主に門弟を通じてアメリカにおける戦間期の新古典主義音楽の興隆を後押しした。(Wikiより)


確かなユダヤの匂いがする前半の3曲、どんよりと暗く、粘る様な濃さ、脂質を感じます。

個人的には余り好みな雰囲気ではないのですが、クラシック音楽というより何かしら映画音楽の様相が高いと感じます。

演奏はとても素晴らしいバランスで、楽曲的にもチェロとピアノの語り合いが感じられます。

後半の楽曲にはユダヤっぽさはなく、ピアノ独奏曲の「幻想と予言」は印象派的な楽曲だったりします。

最後を飾る無伴奏チェロ組曲。

カニュカの実力を十分堪能できる組曲に技巧的な難易度を感じさせる処は少ないのですが、チェロの朗々たる響きを楽しませる楽曲だと感じます。

カニュカはプラジャーク四重奏団のチェリストでもありますが、ソロ活動も活発な様ですね。

ピアニストのBorges Coelhoも、単なる伴奏に留まらない素晴らしい演奏だと思います。


録音 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


再生が始まった途端に、とても見通しの良い音場の素晴らしさを感じるSACDハイブリッド盤です。

立体感も十分で、チェロの弦を弓が弱くはじく時の些細な弦の揺れさえ感じさせる精細さも持つ録音です。

低域の響きには派手さを隠しながらもビシッと波動が伝わってくる実在感もあり、艶やかさ、伸びやかさも素晴らしいです。


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