cogito ergo sum ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77

Isabelle Faust (vn)

Daniel Harding指揮

Mahler Chamber Orchestra(マーラー室内管弦楽団)


弦楽六重奏曲 第2番 ト長調 作品36

Isabelle Faust (vn), Julia-Maria Kretz (vn),

Stefan Fehlandt (va), Pauline Sachse (va),

Christoph Richter (vc), Kenia Jankovic (vc)

2010年録音

レーベル:Harmonia Mundi


演奏 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


イザベル・ファウストはメルニコフとのベートーヴェンのソナタ全集しか持っていませんので余り良くは分かっていませんが、このアルバムでのブラームスの協奏曲に対する姿勢には、かなり戦闘的な、挑戦者的なものを感じます。

堂々として力強く、思い切りも良い本格的なブラームスですが、少しばかり肩に力が入りすぎの印象もあり、それはハーディングの指揮するオケにも感じられます。

決して乱暴な演奏とは思いませんし、骨太な響きでもないのですが、太刀の重量でぶった切るかのような踏み込みの強さは魅力的とも思いますが、聴いていてちょっと疲れたりもします。

対して弦楽六重奏は楽曲自体が古典派の様相の高い穏やかなものですので、演奏も少しりリラックスしている印象です。

恐らくこのアルバムの為に集められたメンバーなのでしょうが、統一感も高く「上手さ」を印象付けます。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


見通しも良く響きは綺麗に左右に広がりますが、音場形成が若干平面的です。

協奏曲でのオケとヴァイオリンのバランスはとても自然に展開され、フォーカス感も心地よいものです。

六重奏では編成以上の豊かな響きが感じられ、人肌の暖かさが感じられる録音で、適度な切れも好ましいです。


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