cogito ergo sum

2011年2月18日(金)

開場18:00 開演19:00

ザ・シンフォニーホール


指揮:大植英次


Shoatakovish - 交響曲第9番 変ホ長調 作品70


Bruckner - 交響曲第9番 ニ短調



久々のコンサートでした。

どうも最近はコンサートに足を運ぶことが減ってきちゃって...。

でも、ショスタコーヴィチとブルックナー、これは行かないわけにはいきません。(笑)




ショスタコーヴィチとしてはかなりの軽妙洒脱さを感じる第9番ですが、私はただそれだけではない、一種鉛色をした深い重さも感じたりします。

大植さんの指揮では、少し表層的に滑らかに流しすぎている感触があり、鉛の印象は全く皆無でした。

演奏そのものは立派ともいえる仕上がりでしたが、スネアドラムの音量、リズムが多少全体の流れ、テンポから外れている気がしたりしました。


そしてブルックナーの9番、「神の領域に足を踏み入れた楽曲」です。

ここでもやはり表面的な流麗さを感じさせる演奏ではありましたし、部分的な出来不出来は感じましたが、壮大さを感じさせる堂々としたものでした。

まぁ好みの問題かもしれませんが、緩急の付け方に私には違和感がある部分もあったり、特に金管群には終楽章には疲れを感じさせる処もあったりと、細かい不満はあります。

ちょっと踏み込みが浅い気もしたりして、もっと彫の深い内省的な、一音一音を大事にする演奏を求めたい処ですが、それはかなり厳しい要求なのかも知れません。

全体としてはブルックナーの9番をコンサートで楽しむには不足のない出来であったのではないか思います。


お客さんもかなり入っていましたし、その年齢層は比較的高かったのではないかと思うのですが、マナーはかなり良かったと思います。

各楽章間でさえ、皆で残響の消え入る美しさを十分堪能し、最終楽章では、稀に見るほどの余韻があり、このままだと誰も拍手出来ないのではないかと思われるほどの間だったりしました。(笑)


何だかんだと文句は言いながらも、コンサートでのショスタコーヴィチ、ブルックナーを十二分に楽しみました。

でもブルックナーの9番は、たとえどんなに素晴らしい演奏でも、きっと終演後に熱狂的な拍手とブラボーは沸きあがらないんじゃないかと思いました。

楽曲の持つ余りの崇高さが、圧倒的な説得力、諦観を与えますので、長い拍手を送ることにはなるでしょうが、ブラボーを連呼するような高いテンションは持ち得ないんじゃないかなぁって...。