cogito ergo sum Sylvian Cambreling指揮

SWR Sinfonieorchester Baden-Baden und Freiburg

(バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団)


2008年録音(ライヴ)

レーベル:Glor


ノヴァーク版だと思われます。






演奏 ☆☆ (評価は5つ星が満点です)


う~ん...、このコンビの9番を聴いて余り良い印象はなかったものの、カンブルランが読売日響を指揮した大阪でのコンサートが中々良かったので新譜の7番には期待したのですが...。

比較的ゆったりしたテンポで進められ、スケール感と迫力は訴求してくる演奏ですが、ブルックナーの後期の交響曲が持っている高い精神性や豊かな人間性を私はこの演奏からは感じられません。

最初から違和感が付きまとい、聴き進めるに従いその理由がはっきりとしてきました。

カンブルランや奏者にそんなつもりは毛頭ないのでしょうが、一音一音に対する丁寧な扱いが欠けていて、特に音を弾ききる最後の一呼吸が「雑」にすら感じます。

ゆったり目なのに間の取り方もしっくりと来ないものがあったりで、かなり残念な印象です。

第2楽章の全曲を通じてただ一度だけ鳴らされるシンバルが、トライアングルと微妙にずれていたり、他にも数か所ですが、ライヴなので仕方ないとも言えますが、演奏の小さな綻びも多少気になる演奏です。


録音 ☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)


コントラバスの低音の響きが波動としても強く伝わってくる録音で、ここまで低音が特別響く印象を受けるのはかなり珍しいと思いますし、その意味では不自然にも感じます。

定位は明瞭ですが、音の輪郭そのものは余り明確ではありません。

体調のせいか、機器の調子のせいか、少し音場が右に拠っている印象もあったりします。

温度感のある響きは、高い音圧で迫ってくる印象もありますが、奥行き感やすっきりした音の見通しは余りありません。

聴衆ノイズは聴こえませんが、ステージノイズは低いレベルですがちらほらと耳に付きます。


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